『流行に踊る日本の教育』第4章@独り読書会

第4章 プロジェクト型学習ーカリキュラムにおけるプロジェクトは「メソッド」の再来

私見

プロジェクト型学習は、総合的な学習等、地域に根差した授業などが凡そ当てはまる印象。ただ、個人的には「プロジェクト」であるなら社会課題の解決であったほうがいいということ、そして限られた期間、例えば単元などではなく、1年あるいは3年、もっと言えば中学から高校、大学など学校をまたがるような長期プロジェクトがあってもいい。ここで扱われているプロジェクトは基本的には短期で結果が出やすいものに終止すること、そして課題解決はボランティア・・・・・・・・で行われ、生徒に報酬が与えられることは想定されていない。学校に枠に収まらないプロジェクトがあってもいいではないか?

 
以下pick up
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アクティブ・ラーニングの切り札に「プロジェクト型学習」を見いだし、それがメソッドとして提唱されていることについて多角的に考察してみたいと思います
 
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その意味で、「内容」のみならず「方法」に至るまで教師の教授活動、子どもの学習活動は行政文書により規定·管理されるようになり、自律的·自立的なカリキュラム編成の余地が極めて限定的になってしまっていることにも、この際自覚的であるべきで
 
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プロジェクトの流行略史
プロジェクト概念は、20世紀の最初頭から世界恐慌前後にかけて、米国の初等・中等教育における進歩主義教育(主には子ども中心主義)の土壌で、教育方法を軸にしてカリ キュラム再編を見通すという枠組みをもって形を成してきたものです。それは、学習経験そのものを計画化しようとする初の試みであったともいえます。19世紀末は、学習内容の組織化がその選択基準とともに検討されてきました。
 
■キルパトリックのプロジェクトメソッド
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 「学校教育は将来の生活準備説や単なる社会適応であるべきではなく、目的意識を明確にもった生活そのものである」こと