2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

藤田英典(1997)『教育改革:共生時代の学校づくり』はじめに~1章

私見。 藤田は著書のタイトルにある「共生時代の学校づくり」からわかるように、終章にて学校選択か、学校づくりかの2択を持ち込み後者の立場を取っている。また中曽根政権下での教育改革を欧米と比較し、両者ともに、市場化・自由化の道を歩む点では共通し…

藤田英典(1997)『教育改革:共生時代の学校づくり』目次

目次 はじめに 「学校が統廃合される」といううわさの波紋 共同性の基盤としての学校 教育における消費者主権のゆくえ 選択と共生-民主主義社会の二大理念 パブリック・スペースとしての学校 第一章 教育改革の時代 1 岐路に立つ日本の教育 岐れ道の性質2 …

『流行に踊る日本の教育』第10章@独り読書会

第10章 社会に開かれた教育課程 私見。 PDCAのPがズレていればDもCもAもズレていることになる。教育課程づくりも授業時数の縛りを超えたものにもならず、限定的なものにならざるを得ない。教員を主語としない形でこれらが行われるのであれば、まだ時間的余裕…

『流行に踊る日本の教育』第5章@独り読書会

第5章 インクルーシブ教育 大空小学校:発達障害の子たちも通常学級で学ぶ UD授業:ユニバーサルデザイン授業 本章は、大空小学校とUD授業を対比させ、類似/相違点を抽出している。 大空小学校:発達障害の子たちも通常学級で学ぶ UD授業:ユニバーサルデザイン…

『流行に踊る日本の教育』第4章@独り読書会

第4章 プロジェクト型学習ーカリキュラムにおけるプロジェクトは「メソッド」の再来 私見。 プロジェクト型学習は、総合的な学習等、地域に根差した授業などが凡そ当てはまる印象。ただ、個人的には「プロジェクト」であるなら社会課題の解決であったほうが…

『流行に踊る日本の教育』第3章@独り読書会

第3章 対話的・協同的な学び 私見。 これまで知識教授、知っている者から知らない者への情報伝達、一斉授業と呼ばれるような形式を主たる「授業」として行ってきている。前提としてこのような「対話的・協同的な学び」は知識を活用する学びで必要とされるも…

『流行に踊る日本の教育』第2章@独り読書会

第2章 個別化・個性化された学び 私見。 個別化・個性化は強い個人を想定しているという主張には理解。個別最適化の探究は福祉に対する怠惰に陥りやすいため、それを看過しないバランス感覚を養いなさいというメッセージとして受け取った。ただ、古きあの時…