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夏休みの宿題は子供を馬鹿にする

 いえ、そんなことないです。使い方次第です。ただ、その可能性が大いにあることを強調しておきたいと思い、ここに書き連ねます。

 

 一言で夏休みの宿題と言っても、様々な種類があります。今、私が考えられる大まかなものでも、

①主要5科目(国数英理社)のワーク

②作文、日記(読書感想文、英作文、神奈川周辺なら税の作文や人権作文など)

③自由研究

④絵画

稀ですが⑤家庭科の宿題=家事関連

 

が考えられます。

これらすべてを自分で出来る超優秀な学習者だったら是非やってもらいたいものの、そんな優秀な学習者でさえ、害になり得るんですよね。その害は特に①に関してです。

 

 

 

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 夏休みの宿題の主要5科目のワークは、出来る子と出来ない子の間のどちらでもない、いわゆる「標準レベル」に合わされています。これにより出来る子と出来ない子にはレベルが合っておらず、前者からすれば退屈なもの、後者からすればわからなすぎて、提出するだけのただの答え写しか、それすらもやらない紙っぺらの何かでしかなく、彼ら両者のそのワークにおける取り組みは、そのワークで得られる知識を内面化出来ていない時点で、学習ではなくただやるだけの作業に転化しています。

 

 そのようなことに時間を費やすくらいなら、他の何か興味のあるものや自分のレベルに合った学習をしてもらった方がよっぽどましです。私は塾や家庭教師をやっていますが、子供達が持ってくるワークの中には、どうやったらいいかわからない、ただの問題集の時があります。出来ない子にとってはそのようなワークでは、彼らが持つ知識を生かして、更にその知を伸ばすような学習ができないのです。

 

 私がもし親になったら、夏休みの宿題の全てを私がやります。あるいは、時間がなくお金があれば宿題代行サービスに頼みます。何故なら、ただやるだけ、作文や絵画ですらどうやっていいかわからずただ書くだけ、描くだけ。出したらこういった改善をすれば良かったといったようなフィードバックは貰えず、自分の作文・絵画の力を更に伸ばす機会が無いからです。そんなことに夏休みという素晴らしい時間を、子供には費やしてもらいたくないのです。そういった力を伸ばすのであれば、そういったフィードバックがもらえる環境、たとえば、絵画教室に通わせます。(これもお金があればですが。)(文章力を身に付けられる環境って、今考えると見当たらない。今思えば文章力って学校教育に相当依存していますね。)そして出来ない子に対しては、自分か宿題代行サービスがワークをやっている間、復習させ、理解できた単元について後でそのもらったワークを活用します。

 

 夏休みの宿題を終わらすことが目的ではなく、目的は①自分の力をさらに伸ばすこと、②興味関心をさらに広げること、③学習習慣を維持すること、確立することです。宿題を終わらすことはそのための手段にすぎません。しかし、中学校においては宿題を終わらすことが、各教科の関心意欲態度に関わる=成績に関わっているのが実情です。それは更に言えば、高校入試に自分の成績が反映され、出来る限り成績を良くしないといけないことと繋がっています。

 

 最後に重ねて、夏休みは夏休みの宿題のためにある訳ではなく、自分自身の力を更に身につけることにあります。自分は何がしたいか、何をもっと身につけたいか、そんなことを考えてもらう時間であってほしいと思います。(もちろん息抜きも必要です。)自身にとって糧となるような夏休みになるよう願っています。