復習:改めて学習指導要領を眺めてみる

「個人の望ましい成長発達は,社会の維持改善をもたらすものであり,また,社会の維持発展のためには個人の望ましい成長発達をはからねばならないからである。」


「個人生活の充実,個人能力の最大限の発展を考えねばならない。」

 

これいつの文章かわかります?答えはなんと1951年改訂。今から約70年前です。

 

所謂、指導要領の振り子の位置付けの中では経験学習的位置付けを得ている本指導要領ですが、この時既に個人に対して、生活の充実と、能力の最大限の発展を考える必要を訴えかえています。70年程経った今、この考えはどれだけ実現できているでしょうか?

 

個人は目標として設定されるだけで、やはり集団が優先されてしまう現実がある≒落ちこぼし/吹きこぼしが一定数いる以上、学校教育はずっと集団主義に重きを置いてきたと言わざるを得ないでしょう。

 

先月6/24に出された「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策」にも個に対して同様に規定をしているものの、またしても個人は無視されるのでしょうか?

 

もはや学校教育は個人を無視するメカニズムなのでは?という疑念が残ります。

 

学習する学校≒個人を無視する学校