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「勉強できない」、「勉強が出来るようになるには」に答える

 

書くにあたって

 本や論文を読んで学ぶようなインプットだけでなくて、書くこと(カッコよく言ってエクリチュール)のようなアウトプットで学ぶことも大事だなあと思いつつ、アウトプットによる学びを習慣化できずにいる現状があって、それをもどかしく感じているところです。これを機に、learning by addressing(似たような用語があったような)によって①自分が学んでいけたらなあ、②それが誰かに読まれることでその誰かにとっても何らかの価値を有してもらえればなあと思って書き記すこととします。

 ということで(論理の飛躍をしつつも)、このブログを教育研究所なるものとして自設します。今日はその第1弾ということで、「勉強が出来ない」「勉強が出来るようになるには」という言葉に(勝手に)お答えしてみようと思います。以前にも「『勉強ができる』を考える」というブログで似たようなことを書きましたが、もう少し精緻化してみようと思います。

 

1.「勉強が出来ない」「勉強が出来るようになるには」の範囲設定

 言葉を用いることさえできれば、「ゆりかごから墓場まで」これらの言葉を誰でも発することが出来ます。万人を対象にするとイメージがぼんやりとしかねないので、ここでは学校に通う児童生徒(小~高校生)を対象の範囲として設定します。そのため、大学生や社会人におけるそれらの言葉をここではあまり考慮していません。

 

2.結局は「テストで100点取れればいい」仮説

 いきなり結論から言えば、彼らの言う「勉強が出来る」が意味しているものとは、テストで100点を取ることではないでしょうか。テストで100点取っている人に「勉強できない」とは言えないでしょうから。この仮説を出発点に考えると、問いは「勉強が出来る」ことから「どうやったらテストで100点取れるか」という問いへと移ります。

 

3.「どうやったらテストで100点取れるか」の範囲設定

 テストで100点を取るには2つの選択肢があると考えます。①カンニングといったいわゆる「不正」を働く。②a. 勉強で覚えた記憶を脳内に留めて、その用語・公式等をそのままテストでアウトプットする。 b. a.のような複数の用語・公式を組み合わせてテストでアウトプットする。

 ①を求めている人は、頑張ってください。残念ながら、私はその方法を持ち合わせておりません。カンニング行為がそもそも「正当」であるようなテストを作るように、テスト作成者に打診してみてください。ここで考慮したいのは②の選択肢です。ここでも「どうやったらテストで100点を取れるか」という問いが「どうやったら記憶を留められるか」と、「どうやったら記憶を組み合わせられるか」という問いへと移っていることがわかります。

 

4.「どうやったら記憶を留められるか」に対する答え

4.1.「どうやったら記憶を留められるか」の問いの移行

「記憶術のやり方 暗記する方法のまとめ」(http://mnemonic-device.info/19-memory.html )※2016年3月26日取得

 

 このサイトにもあるように、私達の脳は全てを記憶できません。あるいは忘れるように出来ているとも言えます。また、脳の記憶量に関しては、1週間後には元の10分の1にまで低下するとも言われています。(10問中10問できたものも、1週間後には1問しかできない可能性が)そのため、記憶を留めるには反復が求められます。

 といっても1つのことを反復し続けることは可能だと思いますが、テスト範囲全ての情報をただ読む、書くだけの反復で記憶を留めるのは困難です。また。テスト自身も一生のいつか受ければいいわけではなく、2週間後といったように期限があります。そのため、ただ情報を記憶して、それを反復すればいい訳ではなく、限られた時間の中で、情報を効率よく記憶に留める必要があることがわかります。つまり、記憶法が求められます。

 しかし、これは万人受けするものは存在しません。自分の中で試行錯誤していく中で記憶法を編み出していくことが求められているような気がします。とはいっても、「どのような記憶法があるのか」という問いから、記憶法をいくつか見つけては、そこから自分に合ったものを選択することが求められます。よって、ここでも「どうやったら記憶を留められるか」という問いは「どの記憶法が自分には合っているか」という問いへと移っていきます。

 

4.2.おススメする記憶法 

 単純に何回も書いて、問題を解いて覚える、そのような記憶法も存在しますが、単純な反復よりもおススメする方法はウェビングマップです。

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中心にキーワードを置いてそれに関連するキーワードを並べていくものです。ノートに直接記録する方法もありますが、後で構成し直せないので、それらのキーワードを付箋に書いてそれをノートに貼ることを勧めます。ちなみにこれは単純な記憶、つまり単語や公式を覚えるため、3.②a.のための記憶法です。どの考え方が正当かはわかりません。あくまで自分の経験から導いた、仮説的なもの、意見ですが、情報は1+1+1・・・のように単純に足し算で記憶するよりも、他の関連する情報との違いから記憶し、ウェビングマップのように様々な関連する言葉の違いの集合を1として記憶していく方がわかりやすい気がします。イメージとしては、パソコンのフォルダです。「記憶の組み合わせ」も結局はこの集合としての1という情報量になるように、パターン化していくという作業です。そこから、記憶の組み合わせのパターン化に慣れるためには、ある程度演習の反復が求められることがわかります。

 

4.3.学習の習慣化

 しかし、自分に合った記憶法を見つけ出したところで、時間が経てば忘れますから、その記憶法を継続する、つまり学習を習慣化する必要があります。そのためには他の誘惑(いわゆる「サボロー」)に打ち勝たなくてはなりません。とはいえども、それらの誘惑をテスト本番まで断ち続けるのは困難です。また、1つのことを継続してずっとやり続ける(例:5時間ぶっ通しで数学の勉強)ことも好きな教科や得意教科であれば可能ですが、苦手・嫌いな教科になると不可能に近くなります。そこで、生活時間割と学習報告書の作成をおススメします。

 まず、生活時間割は、平日と休日に分け、何時に起き、食事し、お風呂に入り、寝るかを決めます。その残り時間が学習時間割にあてる時間です。とはいっても先述したように、ぶっ通しで勉強することは不可能に近いです。1教科X分のように決めてみてください。初めは1教科15分から始めてみるのがおススメです。徐々に伸ばしていき、1教科のテスト時間(学校なら50分程度)まで伸ばしてみましょう。

 次に、学習報告書です。

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これも平日と休日に分け、目標時間と実際に勉強した時間、そして学習内容を書き記します。実際に勉強した時間が1か月の合計の目標時間を上回るように、自分のプライベートを調節します。こうやって学習時間を確保し管理していきます。これら生活時間割と学習報告書をお家の方などの周囲の人に見せ、監視してもらいます。

 

4.4.それでも嘘を付きそうなあなたへ

 しかし、これらをただ記入して、あたかも勉強したかのように見せかける嘘を付くことも可能です。「続けられるか不安」と思うそんなあなたは、今のこの時代、ニコ生やツイキャスのように自分の様子を動画で配信することが出来るので、それを利用してみてください。そうすると周囲の目が絶えずあるため、嫌でも勉強している姿を見せなくてはなりません。この多数による小数の監視をシノプティコンと言います。実際に、高知県知事の尾崎正直さんは知事室の様子を24時間中継しています。

知事室ライブ中継 | 高知県庁ホームページ」

http://www.pref.kochi.lg.jp/chiji/live.html)※2016年3月26日取得

 

5.監視までされる必要のある勉強への違和感

 ここまで徹底管理すれば/されれば、テスト100点は間違いないでしょう。でも、どうでしょうか。何故そこまでしてテストで100点を取って、良い成績を残さなくてはならないんでしょうか。そこにはどのような意味があるのでしょうか。次回はその「テストで100点を取る意味」に関して考えてみたいと思います。

 

ではまた。