20210620_「学びの個別最適化」を考える1日_タイムテーブル

タイムテーブル14:00-21:00 三部構成 1.個別最適化のいま 2. デジタルテクノロジーの限界と可能性 3. 教育DXへの道筋 1.個別最適化のいま 1.14:00〜14:20 [T0−01]ご挨拶・開催趣旨 佐藤昌宏(教育イノベーション協議会)、森田朗(NFI) 2.14:20〜15:05…

雑誌『教育』202106号を読む: 外国につながる子ども・若者と教育について

⓵外国人児童生徒等に対する教育支援に関する基礎資料 2016 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/121/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2016/06/27/1373539_04.pdf ②外国人児童生徒のためのJSL対話型アセスメント https://www.mext.go.jp/a_menu…

雑誌『教育』202106号を読む

⓵外国人児童生徒等に対する教育支援に関する基礎資料 2016 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/121/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2016/06/27/1373539_04.pdf ②外国人児童生徒のためのJSL対話型アセスメント https://www.mext.go.jp/a_menu…

藤田英典(1997)『教育改革:共生時代の学校づくり』はじめに~1章

私見。 藤田は著書のタイトルにある「共生時代の学校づくり」からわかるように、終章にて学校選択か、学校づくりかの2択を持ち込み後者の立場を取っている。また中曽根政権下での教育改革を欧米と比較し、両者ともに、市場化・自由化の道を歩む点では共通し…

藤田英典(1997)『教育改革:共生時代の学校づくり』目次

目次 はじめに 「学校が統廃合される」といううわさの波紋 共同性の基盤としての学校 教育における消費者主権のゆくえ 選択と共生-民主主義社会の二大理念 パブリック・スペースとしての学校 第一章 教育改革の時代 1 岐路に立つ日本の教育 岐れ道の性質2 …

『流行に踊る日本の教育』第10章@独り読書会

第10章 社会に開かれた教育課程 私見。 PDCAのPがズレていればDもCもAもズレていることになる。教育課程づくりも授業時数の縛りを超えたものにもならず、限定的なものにならざるを得ない。教員を主語としない形でこれらが行われるのであれば、まだ時間的余裕…

『流行に踊る日本の教育』第5章@独り読書会

第5章 インクルーシブ教育 大空小学校:発達障害の子たちも通常学級で学ぶ UD授業:ユニバーサルデザイン授業 本章は、大空小学校とUD授業を対比させ、類似/相違点を抽出している。 大空小学校:発達障害の子たちも通常学級で学ぶ UD授業:ユニバーサルデザイン…

『流行に踊る日本の教育』第4章@独り読書会

第4章 プロジェクト型学習ーカリキュラムにおけるプロジェクトは「メソッド」の再来 私見。 プロジェクト型学習は、総合的な学習等、地域に根差した授業などが凡そ当てはまる印象。ただ、個人的には「プロジェクト」であるなら社会課題の解決であったほうが…

『流行に踊る日本の教育』第3章@独り読書会

第3章 対話的・協同的な学び 私見。 これまで知識教授、知っている者から知らない者への情報伝達、一斉授業と呼ばれるような形式を主たる「授業」として行ってきている。前提としてこのような「対話的・協同的な学び」は知識を活用する学びで必要とされるも…

『流行に踊る日本の教育』第2章@独り読書会

第2章 個別化・個性化された学び 私見。 個別化・個性化は強い個人を想定しているという主張には理解。個別最適化の探究は福祉に対する怠惰に陥りやすいため、それを看過しないバランス感覚を養いなさいというメッセージとして受け取った。ただ、古きあの時…

『流行に踊る日本の教育』第1章@独り読書会

まず、いつものピックアップから 第1章 資質能力ベースのカリキュラム改革―学校ですべきこと、できることは何か? 019 ・グローバル化、知識基盤社会、AIの進歩、人口減少社会など、変化の激しい社会では、 正解のない問題に対応したり、異質な他者と協働し…

『流行に踊る日本の教育』序章@独り読書会

今日は序章をピックアップします。 まずはピックアップ。 序章 新しいものにとびつく前に、当たり前をやめる前に 010 教育について必ずしも専門的知見をもたない人たちの教育論が、教育専門家の見解を経由せずに、それ以上の声の大きさをもって、教育政策や…

最近思い至った本(評論)の読み方

最近思い至った本(評論)の読み方 ・本/論文は終わりのある言葉の塊であるから、どこかで必ず思考停止する。 →著者の思考停止の妥当性をフィードバックすることで、問いないし答えや解が新たな方向へと向かう。新たな可能性に拓ける。 ・本を現状分析と規範…

デジタルシティズンシップ/デジタルリテラシー

デジタルリテラシー/シティズンシップの違い、以下引用。 Digital Literacy programs are an essential element of media education and involve basic learning tools and a curriculum in critical thinking and creativity. Digital Citizenship means th…

中教審「「令和の日本型学校教育」の構築を目指して」中間まとめを後ろから読む 9.Society5.0時代における教師及び教員組織の在り方について

9.Society5.0時代における教師及び教員組織の在り方について (1)基本的な考え方 (2)教師のICT活用指導力の方策 (3)多様な知識・経験を有する外部人材による教員組織の構成等 (4)教員免許更新制の実質化について (5)教師の人材確保 (1)基本的な考え方 ・ 教師…

オンライン授業を考える 中学英語編

オンライン授業なんか駄目!対面授業じゃなきゃ!みたいな意見を見たので、 対抗すべくどうやったらその不満や疑心暗鬼な部分を拭えるかと思って自分でも考えてみました。 ◇対象:オンデマンド(非同期型)(リアルタイム型は後日考えてみたい) ・動画時間…

復習:改めて学習指導要領を眺めてみる

「個人の望ましい成長発達は,社会の維持改善をもたらすものであり,また,社会の維持発展のためには個人の望ましい成長発達をはからねばならないからである。」 「個人生活の充実,個人能力の最大限の発展を考えねばならない。」 これいつの文章かわかりま…

Back to the Future , 学校教育 

6月から部分的に学校が再開となり3週間が経過。2/27に休校の打診があり3/2から休校。学校教育は今、その空白を埋めようと尽力している。しかし、その力の注ぎ方が今問題として取り上げられつつある。詰め込み教育だ。 Why 詰め込み教育? 授業時数を確保した…

特別定額給付金の電子申請ができない ポイントまとめ

給付金の申請しよう!あれ、エラーで申請できない… 特別定額給付金の申請をしようとしたらできませんでした。 完了まであと1歩のところで、「電子証明書が有効期限切れ。窓口で更新しろ」とエラーメッセージが出る。 http://www.city.takatsuki.osaka.jp/m/s…

仕返しの解放感と引き換えに不気味に横たわる資本主義の勝利:『JOKER』を観て

ネタバレ含みます。嫌ならこの後の文章は読まない方がいいです。とある友人から何度も観ろとラブコールを受け、コロナGWの憂鬱な時間を過ごすべく観ました。 面白いか面白くないかで言えば面白いです。普段、このようにレビューなんて書かない私を書かせてい…

20200418

寝ているときに自分の足を伸ばしたい方向に、私がいただけで舌打ちされる。 障害者を連呼されてから、人間扱いされていない気がする。

上司の「〜しなさい」はどこからやって来たのか

何故挨拶しなさい、エレベーター内でスマホをいじるなと命令口調が部下に伝わり、それを守るのだろうか? そして、上司は何故その命令口調であって、相手がその通りに動くと思っているのだろうか? 結論、高度経済成長期、あるいは敗戦国からの追いつけ追い…

思索、海後宗臣(1951)「わが國教育社会学の課題」 

まずはざっとどんな人か。 海後宗臣(かいご ときおみ)、1901年9月10日 - 1987年11月22日 弟の勝雄も教育学者で埼玉大学名誉教授・福島大学学長。 次男は社会学者で東京大学名誉教授の蓮見音彦。 『教育編成論』国立書院 1948 『教育の社会基底』河出書房 1…

語られることがないまま埋もれていくとはこういうことかと

サラリーマンとやらになって半年。 修めた学問とは全く関係のない仕事をしている。SEをやっている。 知らないことが沢山ある。知らないことをひとつずつ知っているという箱に置くその過程は楽しい。 ただ、論文や本を読み漁ることが減った。 考えることが減…

教員にならない理由(メモ)

・採用前=試験 教員採用試験はコネ 先に学校で「ボランティア」やったもん勝ち ・採用中 ①金銭 収入が低い(労働時間に見合っていない、職務内容の明確化を) 残業代ほぼ ②内容 ゼロ初任者研修が無意味 職務内容が無限に広がる宇宙 厳密なカリキュラムの媒…

<短文> 公文式?小中高を同じキャンパス内に

飛び級について学んでいると、どうやら海外では、小学校なら小学校内での上の学年の勉強を学ぶだけではなく、小学生が中高の代数や音楽を学んで、他の教科は小学校で学ぶことがあるらしい。 小中高一貫であれば想像は容易だが、日本の小中高みたいに分散され…

脅迫されたポジティブに満たされる個人

複雑性を縮減するために構築された様々な諸システムではまかないきれない問題の残余の解決を個人が担わなくてはならない(ルーマン風)。こうして責任や問題が個人化され(ベック風)、1人1人が解決できないような問題に対して挑む。ラスボス vs 雑魚の構図…

カリキュラムマネジメント、アクティブラーニング、社会に開かれた教育課程・・・不安に駆られる教育現場、新語に群がる「研究」

「特に変わることはありません、文言が変わるだけです」と文科省官僚。確かに「既にそんなのもうやってるよ」という学校・教員にとっては、官僚と同様のイメージを持つだろう。とはいえ、「やってるよ」学校・教員ですら、「本当にできているのだろうか。」…

教育における実践の射程:オリエンテーションでの言葉を踏まえて

「他の大学院とは違って、本学の大学院では実践を重んじる」そうです。ただの挨拶だと思って聞き流せばよかったのですが、どうも耳に残り、「振り返れ」と脳が指示しているような気がして、ここに書き連ねることにしました。この「他の大学院とは違って」と…

「勉強できない」、「勉強が出来るようになるには」に答える

書くにあたって 本や論文を読んで学ぶようなインプットだけでなくて、書くこと(カッコよく言ってエクリチュール)のようなアウトプットで学ぶことも大事だなあと思いつつ、アウトプットによる学びを習慣化できずにいる現状があって、それをもどかしく感じて…